曲ができるまでのあれこれ その1【作曲】

とろっぽです。週末にクラシカルな曲を書いています。
今回は、自分の中の整理のため、私が作曲するときの一連の流れを書き連ねたいと思います。
全体は長いので、3つくらいの投稿に分けて書きます。
まあ、すごいかい摘まんで言うと、AI何とかしてほしいって話です、はい。

全体の流れ

とりあえず、全体の大まかな流れをざっと書きます。

  1. イメージ練り
  2. 構想をたてる
  3. ラフスケッチ
  4. 下書き
  5. 清書(打ち込み)
  6. 仕上げ
  7. チェック
  8. 録音・録画
  9. サムネイル作成
  10. 動画作成
  11. 最終チェック

大まかに、1~4までは『創る』作業、5~7までは『作る』作業、8以降は主に『見せる』ための作業です。創ると作るの違いは読んでいくとわかると思います。

今回は、1~4まで紹介していきたいと思います。
作業としては『創る』ところになりますね。

5~7はここから、8以降はここから

イメージ練り

ここが一番大事です(迫真)
どういう雰囲気、テーマの曲にしたいかのイメージをまず固めます。詩や絵や普段の印象的な出来事からイメージを抽出して具体的な形にすることもあります。こんな感じです。

あまりこういうことをせずに思いのままに作曲をすると、始めと終わりで一貫性のない曲が出来上がることがしばしば起こって最悪お墓行きになります。3分の曲を3分で作れればそういうことは起こらないのですが、普通は曲の時間よりも作る時間のほうが圧倒的に長いので、事前にイメージを固めておいた方が迷わない曲作りができます。

何ていうか、一般的な作曲のイメージって、ピアノを前にしているのが思い浮かぶと思うのですが、メロディーがイメージに先行しないように、私はいろいろ固まるまではピアノに触らないことが多いですね。

ここはまだ楽しいです。

構想をたてる

曲の大まかな構成をメモします。
どういう形式にするとか、調や拍子はどうするとか、それぞれは大体何小節くらいにするのかとかを考えます。この時点で既に主要なメロディーが出来ている場合もあります。

大抵の短めのクラシック曲は三部形式とその亜種みたいな感じなので、その中でどういう配分にするかを考えるって感じですね。ちゃんと事前に各部分をどれくらいの長さにするとか大体決めておかないと、後に全曲を聴きなおしたときに違和感大集合になってやる気の簒奪が起こるので注意してます。ちなみにソナタ形式を選択するとその後は苦行が待っています。

ここもまだ楽しいです。

ラフスケッチ

各部分についてメロディーや和音を書いてみます。この時点で初めてピアノに触ることもあります。


基本的には上のイメージと構想に沿って書いていく感じですが、やっぱりメロディーを書いてみると、こっちの方がいいんじゃとか出てくるので、適宜イメージ練りや構想立てに戻ることはあります。

メロディーやカデンツの候補をいくつも出して、その中で今回のイメージに合っているものを選択していくの繰り返しになる感じです。

この頃が一番自由にいろいろ考えられるので楽しいです。

下書き

曲を一曲通して書きます。
一曲フルで書くことで、全体から見て曲として成り立っているかを見ます。一番考えることが多い作業です。

部分ではよくても、全体の流れからみると浮いている、ということはよくあります。特にラフスケッチしているときはそういう全体のバランスといったものは分からない状態で思いのままに書きますから、そういう事態はとてもよく(私は)起こります。ですので全体から見た推敲が必須になるのです。

下書きの時にどういった観点から全体を見るかは、一言でいえば、”バランスが良いか”ということなのですが、また別の投稿にまとめようと思います。

とはいえ、曲がピアノとかで通せればいいので、例えば伴奏とかは上の例のように和音や記号だけ書いて済ませてしまうことが多いです。中身がほぼ同じなものの繰り返しや転調のみの場合も違いだけを書いて済ますことがあります。

ここまで速いと半日くらいですが、ここでラフスケッチや構想まで戻ってやり直すことは非常に多いです。下手をすると曲そのものをまるっきり書き換えます。(しかも複数回)

ここら辺から、若干ツラくなってきます。いわゆる創造的な作業はここまででほぼ完了していますが、でも曲作りの本番はここからです…
(次回へ続く)

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