音楽の演奏を続けていると、曲の中でこだわりたい箇所、ここは決めたい一音というものが、一つや二つ出てくるのではないかと思う。
ここはこうしたい、ああしてみたいと様々に思案し、頭の中で鳴らして遊んでいるわけである。
それをつぶさに拾い集めてみると、私のそれは、特にドミナントと呼ばれる箇所に多く現れることが分かった。
よくよく考えてみれば、これは私がホルン吹きであるという事実から導かれる必然なのである。ホルンという楽器の歴史が私にそうさせていると言っても過言ではない。
ここでは、そういったこだわりを “まい どみなんと” などという幼稚な標題でくくり、それら悪趣味の数々を累々と並べ、DOMINANTISSIMO(どみなんてぃっしも)と銘打ったうえで、
私の少しばかりの意識の発露に対する仮置き場としたい。
なお、申し訳ないが、私の投稿が諸兄諸姉に有意な情報をもたらすとは更々思っていない。
そのようないささかいい加減な心意気で文章を書いているということについては、どうかご容赦願いたい。
さて、ここでの投稿で意識的に取り組みたいことを以下に示したいと思う。
日が増すにつれて項数は増えていくような気がしている。
- 音楽を嗜好している者の琴線をつま弾くような箇所には、決まって和声の妙というものがあるはずだから、毎回和声については深堀りしたい。また、この場における和音の表記については、ポップス等のコード進行で一般的に用いられているC-major, dim.等のコードではなく、「和音記号」を採用したい。
- 理由としては、この「和音記号」というものは、和音の持つ“役割”という視点から和音を識別するものであり、実際になる音をつぶさに表記するコードによる表現に対して、より和声進行の本質を表記でき、かつ我々が音楽を聴くときに直感的に感じ取る力学的作用と和音進行の手法とを一般化して結び付けることがより容易であると考えているためである。
- 無論、この「和音記号」は一般になじみが薄いものであることは承知しており、多少難解に感じるかと思うが、その点はご容赦いただきたい。和音記号そのものを解説する投稿もするつもりではある。