【Brahms】Symphony No.3 Mov.4 273小節目

まい どみなんと
音楽之友社 『ブラームス 交響曲第3番 ヘ長調 作品90』より

3番ホルンが吹きます。(ブラームスあるある)
ホルンでブラ3と言えば3楽章のアレだと思った方、残念でした~~~

今回のまいどみなんとは、ブラ3終楽章の終盤から。盛り上がりのピークを過ぎた後に落ち着いた雰囲気となり、まるで夕陽を眺めつつ回想しているような場面より、ホルンのオブリガード旋律を持ってきました。

ここではオーボエさんがB-Des-B_-Eという粘り気のあるメロディーを吹いていて(※数小節後でホルンも吹くことになるのだが、それは首席様のお仕事なのでまいどみなんとでは取り上げない(?)) その裏でぬるぬるとホルンがまつり縫いをしているという、そんな状況ですね。
どうでもいいですが、この楽章は冒頭からみんなまつり縫いしていますね。家庭科の授業なのかな。

さて、今回なぜこれなのかというと、
私はソロよりもこういった裏で吹く旋律のほうが好みだからです。
単純です。


しかも今回の旋律は、以下刺繡音を省きますが、ド-レ♭-レというジワジワと間合いを詰めていく運びに加え、最後にデクレッシェンドで抜きながらレ-ソ↑とドミナントの根音である5の音に飛びあがるという、非常に押し引きし甲斐のある旋律だと思っています。ゾクゾクしますね。ははっ。

ブラームスを吹くときは、私はダブルホルンでもF管を使って吹くことが多いのですが、ここはどうしましょうかね、、、最後のソの音は少しでも音程ミスると目立ってなんか台無し感が出てしまうので多分チキってB管で吹くと思います、、、

さて、和音も見ていきましょう。ここの部分はこんな感じですかね。

はい来た!前から2番目のやつ!ナポリの2!!
名前がなんかカッコイイので結構初めのうちにワードとして覚えてしまって何だか知った奴感が出るやつですね!!

ナポリは一般的には短調で用いられる和音ですが、まれに長調でも使われることがあり、今回はそのケースですね。長調の時には、準固有和音として記号に○が付きます。
少しドラマチックな響きがするので、印象に残りやすい和音かなと思っています。

まあ、今回はこのホルンの動き(F→G♭→G)と低音の動き(D→D♭→C)によって、偶発的に成立した和音だということも言えなくもないので、もしかしたらカデンツにおける一般的なナポリの役割とはここは異なるのかもしれませんが。

似たような進行の箇所は多いですが、例えば下の1楽章冒頭付近

第1楽章、11小節目からを持ってきたのですが、
ここの11小節目の5拍目(この楽章は6/4拍子です)からの和音は、ここは綺麗なナポリの2になっていますね。(図内上から4段目のホルン3番の動きは紹介している4楽章の部分のまんまです。)

今回はこんな感じで。

ちなみにサムネイル画像は、ブラ3冒頭の和音です。今回の投稿の内容とは全く関係ないので悪しからず。

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