プッツ/ 交響曲第2番「無垢の島」
ブルックナー/ 交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」
2021/4/17(土)
@神奈川県民ホール 大ホール
指揮:川瀬賢太郎 氏
個人練の良い題材だけれども本番では絶対に吹きたくない曲堂々の第一位、ブルックナーの4番。
生演奏を聴いたのは初めてでした。
全体的にゆったりした余裕のある進行でしたが、ユニゾンのところはあっさりとしていて、緩急がつけられた演奏でした。
私はブルックナーに関しては一昔前の米産某フィルみたいな金管バリバリは好きですし、自分が振る曲もなんかそのような曲が多い気がしなくもないですが、
今日のブルックナーは、金管を派手に鳴らすことはなく、発音で存在感を見せる音作りで締まりのある響きでした。特にトロンボーンの鳴らし方は勉強になりました。
木管セクションは、安定感のあるクラリネットパート(齋藤氏がクラのトップに座るのを見たのは久しぶりだったか…?)を中心にして、瑞々しくバランスの取れたアンサンブル。毎度ながら惚れ惚れしてしまいます。
前回のシュトラウス/Ob.コンチェルトの時もそうだったが、木5が吹きたくなってきた…
そして本日ひと際輝いていたのは、何といってもホルンパート!!
いや~、無双してました。
冒頭のホルンソロ、ここ3か月個人練での跳躍の練習に使わせていただいておりますが、本番で吹ける気がしない。これを安定感抜群で吹ききる胆力たるや、毎度ながら恐れ入ります。そりゃ、万雷の拍手を一身に受け舞台袖から引きずり出される程の事にはなる。
特に、冒頭のソロはB~Es~Es,B~って音型を4回繰り返すのだが、その4回目を少し音量を落として入り、そのままデクレッシェンドしていき消え入るように落ち着く表現がなんとも堪らない。ふぅ~、自分も練習頑張ります…
首席で今回のソロを吹いた坂東氏は確か去年のショスタコの4番の時も同じように喝采を受けていた記憶がある。今後も楽しみにしております。
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